2013年7月24日水曜日

現場見学2013

前略(つよぽん的な前置きは省略します),
T中です.

今日は長岡市内の工事現場見学に行きました!

普段の講義を真面目に聞くのも大切ですが,やっぱり土木は「百聞は一見に如かず」の世界.
現場を見て学ぶことは多いと思います.

しかし,このご時世,なかなか大きな現場がなく,見学先を探すのも苦労します...今回は,市民講座で知り合った市役所の方にお願いして,見学のセッティングをしていただきました.
Kさん,ありがとうございました!!(感謝)

学部2年生,4年生を引き連れて,柿川放水路の工事現場に向かいました.
長岡市街地を縫うように蛇行して流れる柿川流域では,数年ごとに浸水被害が生じていて,抜本的な対策が望まれていました.特に,2年前の大雨では日赤町のウオロクの前が浸水し,T技官のアパートが孤立したことが個人的には記憶に新しいところです.(ランエボが浸水しなくてよかったですが.)

浸水被害を軽減するために,柿川から太田川にむかって放水路をつくる工事が新潟県の事業として行われています.
アクロスプラザの近くにある地域振興局で工事概要を説明してもらい,いざ工事現場へと向かいました.

しかし,現場に着くとものすごい土砂降り...
(学生の中に雨男がいるのでしょう.)

私,事前に推進工法だと聞いていたので,てっきり地下で説明を受けるものだと思っていましたが(その場合,雨だろうが関係なくドライな状態で見学ができる),実際にはオープンシールド工法だったので,傘を差しながら地上で説明を受けました.
これまでに何十箇所も現場を見学させてもらっていますが,今日ほど悪天候の中で見学をしたことはなかったので,個人的にはとても印象の強い現場見学になりました.
雨の中,説明いただいた,現場の方々には大変感謝いたします.


激しい雨の降る中,オープンシールド工法の説明を受ける一行の図

既設のボックスカルバートから反力を取って,ジャッキで押しながらシールド機を前に進めていきます.同時に,地上から切羽周辺の土砂を掻き出していきます.
こういった工事が長岡で見れるとは思わなかったので,今年はラッキーでした.
(ジャッキの推力が何トンだとか,コンクリート強度がなんで50N/mm2も必要なのかを聞きたかったけど,雨が強すぎて余裕がなかったです.)

オープンシールド機の切羽の図

オープンシールドだということは,地下に埋設されているライフラインと真っ向に向き合うことになるわけで,これは都市部だと大変な作業なわけです.干渉する電気ガス,上下水道の管路一本一本を事業者と交渉しながら移設する作業が必要になります.
当然,放水路沿いにもいくつもライフラインが交差しています.
ちょうど,いつもお世話になっているO組さんが下水管の移設工事をしていました.管の移設に先立って行われていた,矢板を打つ工事を見せてもらいました.

矢板を打ち込んでいるところ

この機械,先端のドリルで岩を削孔しながら油圧で矢板を打ち込んでいくタイプなのですが,とにかく音が静かでびっくりしました.通常は,けたたましく振動させながら板が打ち込まれるわけですが,こちらだと車の走行音程度.
技術の進歩はすさまじい...
コンクリート以外の分野も継続して勉強しつづけないといかんと思いました.

現場では特に説明はなかったですが,この工事で発生する現場発生土はバスに乗っているときに説明した,信濃川右岸補強工事に使用されるとのこと.
これは,互いの工事現場にとってwin-winの関係にあるわけで,こういった配慮・交渉ができるかどうかが,現場ではとても重要なことなわけです.
そういったことは授業では教えられないので,現場見学を通じて学んでほしいことのひとつです.


さて,放水路工事に続いては,昨年長岡駅前に完成した「アオーレ長岡」の見学に行きました.
まず最初に足を踏み入れたのは,市議会の議場です!
私,議場を一回でいいから見学したいと思い,アオーレ長岡の見学をお願いしました.学生の現場見学をダシに使って見せてもらったという感じですね...正直言って.


議場の天井,市議が居眠りすると落ちてくるらしい(都市伝説)



議場を見学する学生の図

デザインのクオリティの高さに圧倒されます.
午前中に会議をしていた建設棟の会議室のクオリティとは雲泥の差ですね.(エアコン効かないし...)


なんと,説明員の方から,「どの席に座ってもいいですよ」と言っていただいたので...

市長席に座るガーシーの図(本物の市長より威厳あり)
 


議長席に座る西潟氏の図


このあと,3D4Kの超高画質で長岡花火の映像を鑑賞したりしました.これは,いつでも無料で見れますので,家族が長岡に来たときなどに必見ですね.

アオーレの説明は質が高く,これだけで長岡市に就職を希望する学生も増えるのではないかと思うくらいでした.

学生さんにはアオーレを見るだけでなくて,サークルやボランティアの発表・情報発信などに,積極的に使ってほしいです.

ちなみに,見学が終わるころ,雨はすっかりあがっていました.
草々







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